よくある質問

教室やショップ、SNSなどで
よくいただく質問をまとめてみました。

にゃんこ先生
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編みものについつい夢中になって夜ふかししてしまい、翌朝起きたら肩がつらい、という経験がある方は多いと思います。私もひどい肩こり持ちで、これまでありとあらゆる病院や整骨院に通いました。ある整体師の先生に、「ひじを上げないようにするだけでもだいぶ楽になりますよ」とアドバイスをいただき、それからはひじの位置を気にしながら暮らしています。仕事柄、編み物をしているかスマホを見ているか、PCの前にいるかという生活なので、肩こりから解放されたいわけではありませんが、ひじの位置に気をつけるようになってから、つらかったばね指の症状はなくなりました。
ひじが上がる姿勢になるので、テーブルにひじをついて編みものをするのはやめましょう。ベッドやソファなど、柔らかいものの上で編むのも、腰に負担がかかるので避けた方がいいようです。
「椅子に腰かけ、編み針を握り込まず、ひじの位置をあげないよう、おなかのあたりで編む」。経験ではこの編み方が一番体が楽に感じます。初心者の方には、顔の近くに編み地を持ち上げて編まれることが多いですが、慣れてきたら少しずつ、手を下げて編む練習をしてください。また、長時間座り続けないよう、1時間おきに軽いストレッチをしたりと、休息を入れながら編むのも大切です。体に負担をかける編み方を続けていると、指先や腰にダメージを与えてしまいますので、長く編みものを楽しむためにも、正しい姿勢で無理せずゆったり編みましょう。

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一生懸命丁寧に編んでいるのに、どうしても編み目が揃わない。編みものを始めて間もない方のご相談で、一番多いのがこうしたお悩み。
目が揃わないと、なるべく丁寧に編もうとされる方が多いですが、ゆっくり編むと、かえって目は揃いにくいです。編みものはリズムが大切。最初はあまり目の大きさなどは気にしないで、リズムよく編むことに集中しましょう。慣れてきたら少しずつスピードを上げて編む練習をします。
うまくなるにはどんどん編むことだと私は思います。それと、「自分が欲しいもの」を見つけることも、早く上達する近道です。このサイトの中に、あなたがどうしても欲しい、と思ってくださる作品があったら嬉しいです。

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本に掲載のゲージにならない場合は、針のサイズを調整すればいいので、私はそんなに気にしなくてよいと思います。もし長く編みものをされていて編み方が安定している場合は、ゲージに合わせて無理に手加減を変える必要はありません。ゲージを合わせるのは、自分の編みかたではなく針のサイズの方にしましょう。頻繁に編み方を変えていると、目が安定しなくなって不揃いな編み地になるので気をつけて。ゆるすぎたりきつすぎたりで、きれいな編み地にならないという方へ、ここをこう工夫すると改善するかも、ということを少し書いてみようと思います。
目がきつい場合、最初にチェックするのは左手の人さし指にかけた糸のテンションです。編む前からすでにピンと強く張る人がいますが、針を構えるときは、あまり力を入れないようにして、針を握りこまず、なるべくふんわり持つようにしてください。編み地と人さし指との距離が近すぎるときつくなりやすいので、人さし指は倒さないように斜めに立てて編みましょう。
逆に目がゆるくなりがちな人は、左手の小指にはさんだ糸の位置をチェックしてみて、小指のつけ根から人さし指の第一関節へ糸が渡っていれば、S字ができて糸が滑りすぎるのを防ぎます。手のひらの幅が広い人はどうしても目がゆるみやすいので、その場合は小指ではさむかわりに、左手の薬指に指輪のように糸をかけてから人さし指へとかけます。これはS字を2回作るやり方で、かなりしっかりと糸がかかるので試してみてください。

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一般的な作り目としてみなさんになじみがあるのは、「指でかける作り目」の方ですね。この作り目は、ご質問のように「使用する針2本を重ねるか、少し大きいサイズの針で作り目をしてから使用針で編む」と教わった方が多いと思います。私も編みものの先生をしていた母からそのように教わりました。編みものを仕事にするようになり、人に教える側になって初めて、指でかける作り目は伸縮性があまりないから、横幅が短く仕上がってしまうことに気がつきました。
針のサイズを大きくしても、目がゆるくなるだけで横幅にはさほど変化なし。作り目の段だけ、目が大きいのもなんだか気になります。そう思って試しに、目と目の間隔をあき気味(7〜8mm)に作り目をしたら、そのあとに編むメリヤスがとてもきれいに揃い、編みやすいことがわかったので、以来私は「針はそのままで、目の間隔をあけながら作り目をする」ようにお教えしています。あけながら作り目をするのは少し難しいので、初めて針を持つ方には、少し慣れてからやっていただくようにしていますが、作った作り目を親指で押さえてから、間隔をあけて次の作り目をつくるとうまくいきます。
検索してみたら、この作り目の方法は、海外のニッターさんによってすでに紹介されていて、たくさんのブログでも取り上げられていました。世界中にいる、自分と同じ編みものが好きな人たちが、これまでの編み方を進化させて、それをみんなで共有できるのは、インターネットのいいところですね。

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フランス式の裏編みの難しさは、糸をかけるときに人さし指を押し下げるところにあります。今スイスイと編んでおられるみなさんも、きっと慣れるまでは苦労されたのではないでしょうか。編み方のバリエーションが多いのもこの裏編みで、親指を使ったり糸をつまんで引いたりと、さまざまな方法を目にします。ご質問にある裏メリヤスに筋ができる問題ですが、これは裏目が表目に比べてゆるいせいで起きる現象です。裏目はゆるみやすいのでこうしたことが起きるのですが、人さし指で押し下げる以外の方法で裏編みを編むと、糸を引く角度の問題で、こうしたゆるみが出やすくなるので、できれば人さし指を使った裏編みを、マスターされることをおすすめします。
ゆるまない裏編みの編み方は、表編みのときよりも人さし指と編み地の距離を短くして針を持ち、糸を右針にかけたら、左の手のひらを自分側に向け、そのまま少し引っ張りながら人さし指の指先にからめ、下に押し下げます。左手が横向きだと糸をかけづらいので、手のひらが自分を向くようにします。糸を引くときの方向も大事です。しっかりと真下に向かって、キュッと押し下げましょう。慣れるまでしばらく編み続ければ、そのうちに手がコツをつかんでくれて、いつの間にか編めるようになります。
私はいつも、編みものは自転車の練習に似ているなぁと思うのですが、何度も反復練習をやっているうちに、いつの間にか、ふっとできるようになって、できてしまえばどうして今までできなかったんだろうと思うものです。もしどうしても裏編みの糸をかける角度がゆるくなるようなら、表目をゆるくして、差が出ないようにする方法もあります。

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ロットが違っても、はっきりとした色の差が生じることは少ないのですが、やはり若干の色の違いはあります。特に輸入糸については、同じロットの毛糸が手に入りにくいため、少し多めに買われるのをおすすめします。足りなくなって、別ロットの糸を使うことになったら、衿ぐりや袖口、裾などのゴム編みに使えば、あまり目立ちません。
身頃や袖などに広範囲に使う場合は、別ロット同士を1段おきに縞状に編むとよいでしょう。ちなみにロット違いの場合で、色の差が大きい毛糸はソックヤーンと手染め糸です。手染め糸には、そもそもロットという概念がなく、ソックヤーンは1玉(カセ)で作品が編めるため、ロットが違う場合、厳密に色を合わせていない場合もありますので、輸入毛糸と同じく、多めに買っておきましょう。

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もう少し身幅や丈を大きくしたいとき、比較的簡単にできるサイズ変更のやり方をお教えします。着丈、身幅、最大2cmまでとなりますが、袖ぐりのカーブを引き渡す必要がないので、もう少しゆとりが欲しいときにお使いください。

[身頃の幅を2cm大きくする]
肩幅のサイズをそれぞれ1cmずつ大きくします。ゲージの10分の1の目数が1cm分なので、その目数をそれぞれ肩幅の目数にプラスします。例えばゲージが10cm平方に18目24段で、肩幅が16目(9cm)の場合、1cmは1.8目ですから2目増やし、18目とします。裾にゴム編みがある場合は目数が偶数になるようにしましょう。

[着丈、袖丈を2cm長くする]
0.2x24段(ゲージ)=4.8なので5段編み足します。ゴム編みは長さを変えない方が、デザインのイメージが守られます。袖は平らで編む部分を編み足してください。

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amuhibi KNIT BOOKでデザインしたニットのうち、手に入れにくい毛糸が使われているものには、代替糸のご案内をしていますが、もし気に入った糸が他にあり、ゲージが合うのであれば、ぜひその糸で編んでみてください。
何玉必要か、の計算ですが、これは必要なメーター数から割り出します。例えばRed Cardiganを、WooldreamersのMOTAで編む場合、掲載糸のパピーシェットランドが12玉必要とあり、1玉の長さは90mなので、総メーター数は1,080mとわかります。MOTAは1玉230mですから、割り算すると約4,69玉ということで、5玉買えばおそらく足りる、ということになります。

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作品のカラーページを見て、「これ編みたい!」と、編み方のページを見に行き、編み図の難解さに「無理だー」と意気消沈する、というのは、私も編み始めの頃に何度も経験しました。編み図は「今どこを編んでいるか」「これから何をするか」がわかるのが長所ですが、表側から見た目の状態が貫かれているので、裏側を編むとくは、脳内で編み地をひっくり返して編み方を変えなくてはならず、また目数を数えたり、編み目記号を覚えたりと、初心者さんには少々難解だと思います。
amuhibi KNIT BOOKでは、たくさんの方に編んで欲しくてチェックシートをご用意しましたが、日本の編み物本は、編み図で編むのが主流ですので、ここで基本的な読み方を解説してみようかと思います。
まずは原則として、作り目が1段めになるので、往復して編む場合の編み始めはすべて、裏側からスタートします。編み地を見て、編み始めの糸端が左側にあるのが表側ですが、作り目が終わって次を編もうと編み地をひっくり返したとき、糸端は右側にあるはずです。(つまり裏側)。通常、往復編みのときは「偶数段の記号は反転する」と覚えてください。偶数段の編み図に裏目の記号があれば表目を編みます。慣れるまでは編み図の段数のところに編む方向を示す矢印を書き込むとわかりやすいです。
次に増減がある部分、袖ぐりや衿ぐりですが、1-3-2のように数字が書いてありますね。これは「1段ごとに3目を2回(減らす)」という意味。減目がスタートする部分は、ノートに段数とその段で減らす目数を書き出し、チェックしながら編むと、安心して編み進められると思います。編むものを決めたら、まずは増減部分だけでいいのでチェックシートを作ってみて、それだけで、勘違いもぐっと減って楽に編めるようになりますよ。

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奇遇ですね!私もです(笑)。1つ編み上がると満足してしまい、どうしても他のものが編みたくなってしまうので、いつまでたってもミトンも靴下も、ちっとも完成しないのです。
そんなお悩みには同時編みをおすすめします。これが結構画期的で、別々に編むより早いし、いっぺんに2つを編むので、サイズが揃わない問題も解決できます。amuhibi KNIT BOOKの靴下は、輪針を使って「マジックループ」で編んでいるのですが、同時編みも、このマジックループを使います。まず、2つの糸玉を用意します。1つの長い輪針に2つ作り目をして、最初の作り目を輪にして1周編み、終わったら次の作り目を同じように輪にして編みます。その要領で編み地をスライドしながら1周終わったらもう1つの編み地に移って同じく1周編むというのをくり返しながら編んでいきます。
コードの長さは80cmで十分です。毛糸玉の内側と外側から糸を出して使うと糸が絡まってしまうので、毛玉は必ず2つ用意しましょう。

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冊子の購入、ありがとうございます。いま編めるものの中から選ぶより、いま一番欲しいと思うもの、編んでみたいものを編むのが一番だと思います。わからなくなっても難しくても、欲しいものなら頑張れますので、もし丸ヨークのものでお好きなものでがあれば、チャレンジしてみてはどうでしょうか。
丸ヨークは難しい裏編みがほとんど登場しませんし、とじはぎ必要なく、完成途中で試着ができて、丈の調整も楽なので初心者の方におすすめです。チックシートを活用すれば、編み図が読めなくても編み進められますので、ぜひチャレンジして欲しいです。編めば編むほど上手になりますのでぜひ!はじめの一歩、応援してます。

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